タナトス 村上龍

xyln11cq.JPGキューバ観光のガイドなどで食いつなぐ「オレ」に舞い込んだ仕事は、入国審査で引っかかった謎の女レイコの身元引きうけだった。女優を自称する彼女は「錯乱を整理したくて」キューバに来たという。始まった長い独白……。一人芝居? 「先生」と呼ぶ男との官能と退廃の日々の語りは事実なのか?

イメージは極彩色の粘液。南米にかぶれてから、さらに純度を増した感じ。壊れた「女優」の独白を延々と聞くのはなかなかしんどい。でも、その独白の一部でも、試しに口に出してみると、決して言葉としてはありえない文語であることがわかる。演じられないことを想定した戯曲? 昔、テレビの「RYU'S BAR」が好きで、というか岡部マリが好きで、ついでに喋る村上龍を毎週みていた。あの、反応の鈍い純朴そうなおじさんが、小説になるとめっちゃ饒舌です。

近藤勇供養

yvnsoe0r.JPG板橋新撰組祭りは来週の木曜日なんだけど、その前に板橋刑場跡で近藤勇の供養がありました。大河ドラマ(不)人気にあやかり、それなりの人出。女性演歌歌手が歌う「壬生浪の女」とかいう歌とお坊さんの供養。おみやげも売られていて、妻は「土方歳三クリアファイル 3つで1050円」を買っていました。

大河ドラマ、今日は夕方の5時から。水戸藩主のお目通りもかない、いよいよ新撰組の形ができあがりつつあります。相変わらず、ぼやーんとした近藤のどこにみんながそれほど惹かれたのという根本的な疑問を残しつつ、来週あたりからそろそろ斬った斬られたの世界が始まりそうですね。

スパイウェア

スパイウェア――パソコン1台に平均27.8件も潜入
という記事を読んで、そこに紹介されている『無料でスパイウェアの有無を調べられるサービス』というので、自分のPCも調べてみた。

なんと71件も発見。平均の2.5倍。
全部が「クッキーの形で忍び込んでいるアドウェア」だ。何をスパイしているのか知らないが、あまり気分のいいものではないなあ。ただ、これらのクッキーを仕込んでいるのが、自らが選んで見ているサイトの特質によるものだとすると、ある意味自業自得。ロクでもないサイトを見てるからロクでもないものを仕込まれるということか。

ISP変更

ケーブルテレビの解約と一緒に、プロバイダも解約。3分考えて、昔の馴染みのOCNに戻した。昨夜繋いでみたが、どうしても接続できない。ネット歴10年になるけど、だいたいいつも最初は繋がらないのだ。ほとんどの場合「原因不明」で、でもそのうちに繋がるというパターン。なんでやろ。

今回もそれかなと思ったら、LANボードがケーブルテレビに振られたIPアドレスを開放してないだけだった。9時半解決。これから出社やー。

ちなみに40Mのサービスに申し込んで、スピードテストの結果は6-7Mbps程度。まあ、こんなもんでしょうか。数値も使用感も、昨日までとあんまり変わらない。値段はほぼ半額。やっぱJ-com高いよ。

巨人VS横浜@東京ドーム

c5am40yv.JPG久しぶりに野球観戦。妻念願の外野指定席。ジャイアンツ私設応援団のまん前、ライトフェンスから3列目。ファンには最高の席。だそうだ。ゲートを入った瞬間、お客の半分くらいが背番号の入ったTシャツを着ていて驚く。

Y 014030000 8
G 03006002X 11

という乱打戦。阿部が打ち、高橋が打ち、代打江藤のタイムリーと盛りだくさん。外野スタンドはそりゃもうえらい騒ぎです。もともと野球はよくわかんないので、退屈な試合でなくてよかった。でも、内野で見てるのの3倍は疲れます。

地球大進化 (NHKスペシャル)

これ、本の方を自分でも担当してる。(22日発売です)

土曜日に1回目の放送を見たが大変素晴らしい。ここ数年のNHKスペシャルの中で最高のものとなりそう。見逃した人は19日の深夜(20日の0:15~)に再放送があるので、是非ご覧下さい。

地球大進化ホームページ

冗談新撰組 みなもと太郎

70年代初頭に少年マガジンに短期連載されたマンガの新撰組。あの時代であれば、当然マガジンもサンデーもチャンピオンも(以下略)むさぼるように読んでいたはずだが、もちろん記憶はない。同じギャグ系でも、永井豪や赤塚不二夫ジョージ秋山などと比べると格下のページ穴埋め程度のマンガ家と認識していたのだろう。

その後「風雲児たち」のシリーズをライフワークとして何十巻も書きつづけていることなどを、今回調べて知った。

さて、新撰組。「ややこしい時代をますますややこしくした男たちの物語」という秀逸なモノローグで始まる本編は、三谷幸喜をして史上最もコンパクトで的確でスピーディな新撰組と言わしめた佳作。30年前のギャグは稚拙だが、全体に漂うほんわかした空気感は悪くない。あの陰惨で無意味な物語がなぜにほんわか書けるかというと、最初から最後まで一人の死者もださないという大胆な構成にあった。芹沢鴨ですら、寝ているところを凶刃により串刺しになるのだが、実は布団の更に下(床下)で寝ていて、難を逃れたというオチ。史実とは違っても少年マンガの試みとしては悪くない。

タイタニック

タイタニックを見た頃は、まだ小豆沢に住んでいて、21インチのテレビでレンタルビデオで見たのでした。きのう日曜日に池袋のビックカメラに行ったら「1500円セールしかももれなくインディペンスデイが付いてくる」というパッケージがあったので、つい買ってしまいました。あの沈没シーンは一度大きな画面で見たかった。

3時間付き合う根性はなかったので、後半の船が傾き出したあたりからラストまで。きっちり設定された音場のスピーカーはさすがに自然な繋がり。正直言って、今、音に関しては何の不満もありません。始めて映画鑑賞時にスピーカーの存在を忘れました。

DVDの映像は残念なことに、収録されているのがスクイーズでないシネスコ。4:3の画面で見て上下に大きな黒帯という奴です。こういうのってDVDのパッケージを見ても区別がつかないんだけど困ったもんですね。2本で1500円だから文句言えないのかもしれないけど。
プロジェクターで「ズーム」すれば、スクリーンの左右目いっぱいにできないこともないんだけど、水で薄めたような映像は見たくない。

それはそれとして、この映画はすごく面白いですね。あらゆる意味で最高の映画と思います。美しくてスリリングで感動的で。ヒットしたのも当然と再確認しました。

ロスト・イン・ラ・マンチャ

krps0nxi.JPG史上初。完成しなかった映画のメイキング映像。公開前に雑誌でレビューを読んでめちゃくちゃ見たかった作品。

2000年秋、ヨーロッパ資本としてはかつてない規模の本作はついに主演のジョニー・デップをはじめヴァネッサ・パラディ、ジャン・ロシュフォールら出演者が顔を揃え撮影を開始した。ところが、撮影は上空を飛び交うNATOの戦闘機の騒音に邪魔されてしまう。さらに、ロシュフォールの病気降板、豪雨によるセットの崩壊という事態が追い討ちを掛ける。カメラは、映画の完成に執念を燃やすギリアム監督の並々ならぬ情熱を踏みにじるかのようなその悪夢の一部始終を目撃していくのだった。

仕事をしていて不運に見舞われることは多い。しかし世の中にはここまで不運な人もいるのだ、という意味で元気が出る映像。ロケ中に空が暗くなって来る。「30分で雲はなくなるだろう」と監督。ところがその直後の映像は、いままで荒れ果てた大地であったところに泥水の激流が。

超大作になるはずだったこの映画のメイキング映像を依頼されたクルーが、ギリアムの希望から挫折までを執拗に追い続けたドキュメント。撮影した本人もまさかこれが作品として公開されるとは思わなかったろうな。巨額の赤字の解消に多少は貢献したのでしょうか。
かなり面白いです。

筑後川 大地讃頌 水のいのち

9s48iu1n.JPGAmazonで購入。やっと正しいメロディと歌詞がわかった。

引退機材の記念写真

ycp6obyf.JPGケーブルテレビのチューナー
BSデジタルのチューナー
ビデオデッキ
DVD内蔵のAVアンプ

機材のスペースもさることながら、ごちゃごちゃの配線がすっきりしていい気分です。ビデオデッキはもう買わないだろうから、音楽のセルビデオなんかも全部不用品になっちゃいました。今さら売りに出しても仕方ないんだろうな…

AVアンプ到着

jfvj6lgm.JPG土曜日朝8時半。新しいアンプを佐川くんが届けてくれました。パジャマ姿で接続開始。天地寸法がテレビ台の棚に入らない大きさなので、テレビの横に並べて設置です。背面の端子群に楽に手が届く。今までは手探りで大変だったんです。やたらに入力がありますが、ソースの全てをHRD20ただ1台でまかなうので配線も速攻終了。映像はD端子で繋いでコンポーネントで出すつもりでしたが、このアンプはD端子で入れた絵をコンポーネント端子から出せないようなので変換ケーブルを使ってコンポーネントで入力。今までBSチューナーのコンポーネントから直接プロジェクターに繋いでいたカナレのごっつい10メートルのケーブルも不要になりました。午前中はここまで。

駅前のAPAホテルで昼飯を食べてから、午後の作業再開。いよいよ付属のマイクをセットして MCACC (Multi Channel Acoustic Calibration Systemによる音場調整です。スタートを押してから約15分で完了。けっこう大きなテストトーンでびっくりしました。スピーカーの有無や大小の判定⇒レベル測定⇒距離の測定⇒F特の補正と続きます。F特は「フロントに合わせる」か「全chをフラットに」を選べます。(後のほうにした)
これだけの作業を自分でやるのは不可能なので、自動処理は本当にありがたい。YAMAHAや最近のDENONのにも機能はありますが、やっぱ元祖パイオニアのがいいようです。

セッティングが終わって、何枚かのCDやDVDで試聴。骨太で明瞭。大変いい感じです。安物のスピーカーだけど、しばらく買い替えなしで行けそうな感じ。

夜はリモコンの設定。学習機能があるのでDVDレコとプロジェクター、照明、スクリーンまで全部登録しました。6年間使い倒したクロッサムもこれで引退です。
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