2003年11月

高橋留美子「1ポンドの福音」

なぜか読んでいなかったので。1~3巻で260円。きれいな古本だったのに安い。

ヤンサンで不定期連載だったようだけど、3巻で途切れたまま。人気なかったのかな。もう少し大人向けにしてオリジナルに描いたらよさそうな題材なんだけど。いい漫画なんだよ。

浅田次郎「姫椿」

さらにアサダ。
比較的近年の短編集。さえる小説職人の技。なんだけど、先週読んだ「月のしずく」と比べると湧き出すインスピレーションに欠ける気がするのはなぜ。

中島みゆき『短篇集』の楽譜が届く

某妻の要請で楽譜ネットにて購入。ここは一応「会員登録」があるものの、氏名住所電話メールアドレスを入力するだけで、一切本人の認証などないままいきなり注文ができる。注文したら本当に3日もたたずに楽譜が到着した。料金は後から振り込み。いまどき人間を信用しきった商売だ。

で、届いた楽譜はいわゆる「ギター弾き語り用」の物なのだが、嗚呼、やっぱりこの楽譜で弾き語りなんてできないシロモノ。

使えない理由(1)ワンコーラスの間に譜めくりがある。ギターは両手を使うので引きながらページをめくれないということをYAMAHAの人は知らないとでもいうのか。
8×4のたかだか32小節がどうして見開きで収まらないかというと、楽譜が3段になっているから。メロディとギターとタブ。このタブという奴は教則本などでは、あれば分かりやすいが弾き語り本でタブを見ながら弾く奴はいないと思うのだが。で、このいらないタブのせいで1ページにたったの10小節くらいしかない。こうしてページ数が増えていく。

使えない理由(2)それならば、歌詞のページで見ればいいと思いきや、なんと!歌詞のページは歌詞だけでギターコードが書いてない。ということで、暗譜でもしない限り「弾き語り」には絶対に使えない「弾き語り用」楽譜でした。

使えない理由(3)もひとつ。ギター譜でカポをつけて弾く想定の場合、ギターの譜面がカポ装着後の実音表記。これ本当にサイテー。
カポ2でAmを抑えてアルペジオを弾いている時、確かに出てくる音はBmだよ。だけど弾いてる人はAmの世界にいる訳だから実音を書かれても弾けません。

と、怒っては見るものの、最近のギター譜って大半がこんな感じなんだよね。家にある70年代の手書きの楽譜(kmpとかの)は実に実用的で良かったし、全音が出している「プロフェッショナルユース」のシリーズなんて、どんなに長い曲でも完璧に見開き1面で収めていた。
なんでなんだろう。

萩尾望都「フラワーフェスティバル」「半神」

最盛期には3,000の蔵書を誇った(誇るなよ)我が家の漫画本も人生の変遷と住居の変遷の中で次々に葬られ、現在はその数分の一が残るに過ぎない。しかし意図を持って取捨選択が為された結果には違いなく、残っている漫画達はある意味1960年生まれ夫婦のエッセンスと言っても過言ではないだろう。過言?

で、萩尾望都。さすがにこの方のは一冊たりとも処分できなかった。とは言え、バレエ中心になって以降や、「残酷な神」など近年はまったくフォローしていないのでそれほどバリバリのファンという訳ではないです。

我が家では眠る前には寝床でマンガか本を読みながら睡魔が来るのを待ちます。読みかけの本があればいいのですが、それがない場合はマンガ本棚の前で霊感がはたらいた一冊を寝室に運んで来ます。
表題の2冊は今週火曜日の妻の選択。枕元に転がっていれば続けて私も読むことになります。現役漫画青年を引退する頃、80年中期~後期の名作集。どちらもやっぱりいいですね。
でも、漫画についてあれこれ語っちゃうのはカッコ悪いので内容には触れず。このまま夜は萩尾シリーズに突入しそう。

容量不足

このblogでの現在までの使用容量。

■容量 72KB/500KB
■画像容量 416KB/1000KB

文字だけならあと数年はいけそうだけど、写真がこの程度で残り半分。いくら無料でもこれではどうしようもないですね。

引越し先を検討しなくては。

酉の市

bvo1f08p.JPGなぜだか毎年出かけるお酉様。なぜだか毎年ほとんど雨。今年も雨。

妻に連れられて初めて見たのは新宿の花園神社。この時も雨だった。頭上に連なる金銀の熊手が強い照明に照らされて輝いている様子は夢のような美しさだった。大嫌いな人ごみの苦痛も忘れて見とれていた夜を忘れない。

巣鴨のは規模は小さいけどやっぱりきれいだった。今年も900円の一番小さいのを3本買う。帰りはいつものように千石自慢ラーメンで角煮入りを食べる。体脂肪計が脳裏を過ぎり、背脂が浮くスープを残す。

DVDレコ2

興味のない人には申し訳ないが、アタマの中がそれでいっぱいなのでまだ続く。しかもこうやってうじうじ悩むのが無性に楽しいときた。

シャープが既に地上波デジタルとBS/CSチューナー内蔵の試作品を出しているのか。ううう。

でも、シャープかあ・・・

なぜシャープ。


価格.comで77Hと710Hの新旧再生画質比較レポートが出た。絶賛じゃないか。パイオニアの回し者でなければいいのだが。視聴ソフトが村治佳織というところもよし。

DVDレコーダーで悩む

秋から冬にかけては物欲がAV関係に流れるのはなぜ? 9月くらいまで中古で程度の良いHD-28を今にも買いそうなところまで気持ちが熟していたのに、今はぜんぜん欲しくない。移り気な私。

で、DVDレコーダを「買わなければならない」。欲しいのではなく「ねばならない」というところがいつもの物欲とちょと違う。だって奥様が「見れない日もあるだろうから新撰組が録画できるようにしてくれ」と言っているのだ。買うしかないではないか。

今までDVDレコに食指が動かなかった理由は二つ。
1つは「生活の中に録画という習慣がない」。かつてある知人がテレビ番組は一期一会だとのたまわった。至言だ。見たい番組が見られなかったなら、それは縁がなかったと思うべきなのだ。たかがテレビ。
もう一つは「ハイビジョンが録画できない」。
某SONYのブルーレット置くだけとか、某シャープの10なにがしとか、REC-Potとか、D-VHSとかいくつか選択肢はあるにはあるのだが、価格とか操作性とか将来性とかに問題大アリで、これでは考慮する以前にアウトなのだった。シャープのは実は一時期は買うしかないじゃんとまで思った。BSデジタルチューナーとHDDとDVDのハイブリッド。なんで他のメーカーが追従しないかというと、まあいろいろ販売上の理由があるんだろう。で、こいつが至って評判が悪い。使いにくい、録画できない音が出ないという話が巷(某2ちゃんとか価格comね)に溢れかえっている。なけなしの交通費貯金で買うのにトラブルはいや。とか言っているうちに製造そのものが終わりそうとの噂もある。

で、ハイビジョンが録画できないなら、録画できるのが出るまでいらない。というスタンスで2003年の秋を迎えていたのだが冒頭の妻の一言で少なくとも年内には1台決めなければならない。

悩んでいるのだった。

で、東芝のできたてX4かパイオニアの710というところで(続く)

赤瀬川源平「優柔不断術」

日曜日にクリーニング屋の向かいの古本屋で購入。いつんだ? 「老人力」が売れて家が建ったので、その同じ路線。

最初の章のタイトル
「今、本当にウニでいいのか」

このタイトルを見ただけでも読む価値はあった。ちなみに第2章目のタイトル
「とりあえずビール2本ぐらい」

椎名誠「やっとこなあのぞんぞろり」

椎名誠って書くのは恥ずかしいやね。これも部屋に落ちていたもの。1980年末頃の駄文集。
そういえば、「ガクの冒険」ってDVDとかになっているのか?

トレーニング デイ

ジェイクはロサンゼンルス市警の交通課巡査から念願の麻薬捜査課の刑事に移動になった初出勤の日、先輩刑事のアロンゾに同行、体験指導を受けることになる。アロンゾは、違法な捜査もいとわない型破りの刑事。理想を持って職務に臨んだジェイクは、彼に従うべきかどうか煩悶する。(ここまでコピペ)
自分で書くよりその道の方が書いた文章が短くて分かりやすいですね。

がんばれワカゾーな刑事はガタカのイーサン・フォーク。ドーベルマン刑事な先輩がデンゼル・ワシントン。デンゼルはこれでアカデミー「主演」男優賞。

またまたDVDに貼ってあったシールの時間(163分)が映画の時間だと思ってそのつもりで見ていたら120分足らずでエンドロールに入ってびっくりした。メイキングとか余計な映像の時間は足さないでね>龍屋

「正義とは」とか「若き刑事の理想と現実」とか、そういう映画かと思って見ていたが、全然違った。本当のテーマは「いつも立派だったデンゼル・ワシントンはどこまで汚れ役ができるのか」。で、見事に成功していました。ホンマに悪いやっちゃで。
イーサン・フォークはボコボコの乱闘で、最後は鉄製の椅子で殴られてダウンしたかと思いきや、走り出した車に2階から飛び降り、振り回されて別の車のフロントガラスに突っ込み、また乱闘して、最後は自分で運転して帰宅しました。外人は丈夫です。

映像はきれいで面白く(随所に出てくる車のアップ撮りは何が言いたかったの?)、役者も達者、緊張感が持続して最後まで飽きさせず・・・・こうして書くといい映画なんだけど、土曜の夜の夕食後、新しい日本酒が美味しくていい気持ちな時に見る映画ではないな。

月のしずく

更に浅田次郎続く。別に自分で本を買っているわけでなくリビングにたまたま置いてあるのを読んでいます。

短編集。いろんな人たちのいろんなメルヘン。この人は悪人は書かないのか。電車の中で1つづつ読んでいたのだが、読み終わるとちょっと胸が温かくなって、すぐ次の話に進まないでふた駅ほど残り余韻を味わってしまった。
こういう話好きやねん。
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