いつか見たいと思っていたのだが、昨夜TVでやっていた。冒頭30分見落としたが、知った話だし大勢に影響はなし。それより終了時刻が遅くて驚いた。

当事者の原作によるもの。監督の人は、今役者として「ラスト・サムライ」に出て注目されているらしい。

色々な切り口で語られる事件だが、私にはプロジェクトXでの格好いいクレーン職人が印象深い。あの鉄球のコントロールは相当難易度が高いらしい。

で、この映画では警察内部の空虚な見栄や権力争いが基本の視点。事実と原作の差異がよくわからないが、とにかく徹底して長野県警が道化役。本当の県警関係者はどういう気持ちでこの映画を見られるのだろうか。事実でないのであれば、大変気の毒なことだ。しかし、誇張はしてあるものの、日本の警察機構だったらいかにもありそうな感じ。

脚本も見方によってはスラプスティックコメディ。感動させるために作ったものではない。

現場が雪の山なので映像は白黒映画のような地味さ。テレビで見たので突入シーンの暗闇は何がなんだかさっぱり見えなかった。

でも最後まで見てしまった。けっこう面白い。