原宿ビッグトップは代々木公園に面する大型テント。客席は思ったほど広くない。思ったほど、というのは前に見た「シルク」の会場と比較してね。座席の7割が「SS席」という価格設定はちょっとどうかと思っていたが、たしかに一番後ろでもそれほど苦労なく見えるので許す。
ショーは完全に「シルク」のミニチュア版。正直言うと残念ながら、ハイビジョン、80インチで見た「シルク」の迫力や充実度にはとうていかなわなかった。テレビの方がいいってのもナンだが。それから演出や演技の都合とは思うが、照明が暗くて、演技を見るのにかなり目に負担が高い。全体の構成が「幻想的」を基本にしてるのだと思うが、やや意味不明で間延びしている。
と、先にマイナス点をあげつらってしまったが、実際は後半を中心に相当楽しんで見た。プロフェッショナル集団とはいえ、本番での失敗はあり得るわけで(昨夜も、コマ回しでコマの落下があった)、その緊張感は並大抵ではない。大技が成功した時の喜びも然り。「高さ」の印象はテレビでは伝えられない世界で、思わず声が出てしまう場面もたくさんあった。最後はお腹いっぱいになってテントを後にしたのであった。
昨夜は妻の誕生日。

