73歳のアルビン・ストレイトが10年前に仲違いして音信普通だった兄に会うために、時速8kmのポンコツトラクターで500kmの旅に出る。というスローペースのロードムービー。
アメリカのド田舎の風景、出会う人々の手助けなど、全体に心温まる2時間で悪くなかった。一心同体のように少年時代を共に過ごした兄は心臓病で倒れている。5週間の長旅の果てに、二人は再会して和解できるのか。…みたいなハラハラ感は一切排除。演出的にはシブい。
再会シーンは、ラストの僅か数分。兄に会ったら子供の時のように一緒に星が見たい、とアルヴィンが思っていた通りに、和解の言葉もいらないまま黙って空を見上げてそのまま終わる。かっこいい。この辺が巨匠…なの?