uyxragff.JPGあまり世間には知られていないことだが、世田谷のボンボンと呼ばれて久しいこのワタクシは、実は2歳から8歳の途中まで大阪市阿倍野区というところで暮らしていたバリバリの浪速ボーイズだったのだ。
今では「イチゴ」と「粉」の発音を時々間違える以外はNHKも驚く標準語使いであるが、小学校3年生で世田谷区立中丸小学校に転入した時には言葉が通じず泣き暮らす日々だったと老母は語る。

さて、この文庫。奥付を見れば一目瞭然。会社に落ちてたボンです。わかぎえふはご存知リリパットアーミーの座長兼作家兼演出。ミニマムサイズの身体に似合わずパキパキっとした姉御肌の女性で、我が家でも人気。本のテーマは「大阪人」。実に明快で分かりやすい。日本で唯一、オリジナリティと自己主張を求められ、かつまた親戚付き合いの濃い田舎町。あのまま父が転勤しないで大阪に住み続けていれば自分もこうなったのかと考えながら読んだ。◎です。これ◎ってMacでも二重マルだっけ?