li4d11jc.JPG20代後半から禿に悩み、情報もないまま最大手メーカーのカツラを使い始めた著者はスポーツライター。その使用感の悪さと、止むことなき執拗なセールス。カツラをつけていることによる人生の様々な制約との葛藤。12年目にしてようやく満足できるカツラを作るメーカーとの出会い。

門外漢の私にも大変楽しめました。ぶっちゃけアデランスとアートネイチャーに対する相当に激しい告発本です。年間で合わせて200億円以上の広告を出稿する企業に対しての、これほど辛らつな告発本が出版可能なこと事態が驚き。少なくとも禿に悩む人で、この本を読んで、それでも大手2社でカツラを作ることは100%ありえない程度にはっきりとその不満は書かれています。

そういえば、今年の某新年会で35年以上の長い付き合いの知人が「俺カツラなんだよ」とカミングアウトしたことを思い出しました。あの突然の告白の背景ってなんだったんだろう。

著者サイト(「カツラーの部屋」参照)