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キダム

adtctj16.JPG先月BSで「シルク・ド・ソレイユ」を見ていたく感心。サーカスと上海雑技段とわけわからんメルヘン芝居のごちゃまぜな世界を是非一度、生で見てみたいと思っていた。本拠地はラスベガス…などと調べていたら、実は今やっている「キダム」が「シルク」の出店というか遠征形態のひとつであると知る。4月4日までということで、またCMも盛んだ。チケットをあたって見ると、平日の夜ならまだ空いている。で、速攻予約。ちなみに今週は26日に青山円形劇場の押尾コータローのチケットも持っていた。3分考えて押尾はヤフオクに出品。購入価格の2倍で売れてしまったというおまけつき。

原宿ビッグトップは代々木公園に面する大型テント。客席は思ったほど広くない。思ったほど、というのは前に見た「シルク」の会場と比較してね。座席の7割が「SS席」という価格設定はちょっとどうかと思っていたが、たしかに一番後ろでもそれほど苦労なく見えるので許す。

ショーは完全に「シルク」のミニチュア版。正直言うと残念ながら、ハイビジョン、80インチで見た「シルク」の迫力や充実度にはとうていかなわなかった。テレビの方がいいってのもナンだが。それから演出や演技の都合とは思うが、照明が暗くて、演技を見るのにかなり目に負担が高い。全体の構成が「幻想的」を基本にしてるのだと思うが、やや意味不明で間延びしている。

と、先にマイナス点をあげつらってしまったが、実際は後半を中心に相当楽しんで見た。プロフェッショナル集団とはいえ、本番での失敗はあり得るわけで(昨夜も、コマ回しでコマの落下があった)、その緊張感は並大抵ではない。大技が成功した時の喜びも然り。「高さ」の印象はテレビでは伝えられない世界で、思わず声が出てしまう場面もたくさんあった。最後はお腹いっぱいになってテントを後にしたのであった。

昨夜は妻の誕生日。花おめでとう。花

劇団リリパット・アーミー 「ちゃちゃちゃ」

wme1kopa.JPG@下北沢本多劇場。

劇団☆新感線が普通に1万円とるのに、リリパはその半額以下。やっぱ関西系はお買い得? 東京では1年ぶりの新作は、リリパとラックシステムの平均値。

幕末~明治にかけての関西を舞台に描く、日本の洋風ファッション創生物語。 刀をミシンに持ち替えて奮闘する男たち、針と糸を武器に社会進出を果たす女たち…。 リリパとラックシステムのパッチワーク!
大阪弁×エンターテインメント。究極の合!!!
ということです。

ラックシステムでは、以前に昭和初期の日本で初めて生理用品を作った男というのがありましたが(「お祝い」)、まあだいたいそんな感じの人情物。とりあえずいつものように2時間半で幕末から明治中期くらいまでいっちゃいます。歌なし、踊りなしのエンタメ排除。わかぎえふの本格派志向? もう少し楽しませてくれるといいなあ。
日本で最初に洋服を作った人たちの話なのですが、暗転時だけ見える舞台左手の小屋で芝居中に実際にミシンで服を作ってしまいます。

恒例のゲストコーナーは粟根まこと。昨年の「空天華」の時もこの人の日にあたったような。ゲーム話は面白かった。終わってからバスで実家によって晩飯たかって帰りました。

ワニを素手でつかまえる方法@パルコ劇場

up58wiwj.JPG第3回 タ・マニネ公演。岩松了と小林薫がが「たまに」公演をするユニット。13年かかって第3回公演。たしかに「たまに」ですね。

土曜の夜にガキで溢れる公園通りまでわざわざでかける目的は生・緒川たまき。緒川たまき好きは挙手願います。
座席は前から5列目、かなり右。最近目も悪いんで後ろの真ん中よりは前のほうが好み。岩松了の脚本は、本人が「今回はストーリーを書かない」と言っていた通り。くせのある登場人物たちのなかなかうまくいかない人間模様を無造作に積み上げていくもの。わかりにくくはないのだけど、集中して見ていないと流れ去ってしまう台詞たち。

こういう配役なので濃度はめっちゃ濃いです。特に片桐はいりと荒川良々。お笑いは抑え目。荒川良々がワニに変身して、暗転しながら移動していくあたりは、他の脚本家なら爆笑シーンにするんだろうけど、ここでは呆然とさせるだけ。で、緒川たまき。風情と立居振舞が尋常ではないです。やっぱし。うまく表現できない。とにかく目の前で見られたことに感動。スタイル、特に腰の細さと手足の長さがすごい。

本日の有名人。黒鉄ヒロシ。山本蓉子。それからなんと、小澤征爾!! 写真の「ここ」の所の白い頭です。当然、小澤征悦を見にきたものと思われますが、ウィーンからわざわざ来たのかな。ちょっとびっくりしました。その横には小澤征良も。一家総出。

劇団☆新感線「レッツゴー! 忍法帖」

59m5ccns.JPG池袋サンシャイン劇場で。劇場の話は後ほど。
正式には「劇団☆新感線2003年ゆく年くる年チャンピオン祭り ■レッツゴー!忍法帖」

昨年けっこう気にいって見ていたTVドラマで「僕の魔法使い」というのがある。宮藤官九郎という名前尾を意識したのはこれが初めてだった。主役のふたりも良かったのだが、脇役がいやに面白い。特に古田新太、阿部サダヲという名前が特に記憶に残る。で、彼らが所属するのが、かの有名な「新感線」だったのだ。機会があれば舞台を見たいと思っていてやっと叶った。

お話。よくわからない江戸時代。よくわからないが追われる姫と従者。それを助ける猿飛サダ(阿部サダヲ)らバカ忍者3人、古田新太が頭領「地獄おろち丸」の変態七人集。池田成志の「ばってん不知火」は、ある意味裏の主役か。よくわからない穴掘り人に娘の「風谷のウマシカ」など(よくわからないが多くて申し訳ないが、役者の滑舌が悪くて本当にギャグ以外はよくわかんなかった)が入り乱れて、姫を奪ったり助けたりのドタバタコメディ。なんと3時間。しかも池袋で一ヶ月ぶっ続けの35公演だそうだ。それでもチケットはなかなか買えない。

内容は、つかこうへいほどテンションは高くなく、野田秀樹ほどのスリルとスピードもなく、三谷幸喜ほどの計算もなく、鴻上ほどの派手さもなく、わかぎえふほどの人情味もなく。とにかく演劇としては笑い以外の何もないというシロモノ。たしかに面白かった。前出の二人以外にも存在感のある芸人が何人か。橋本じゅん。粟根まことなど。なんか聞いた名前だ。

で、昨夜の問題は会場のサンシャイン劇場。狭い。あまりにも狭すぎる。私の身長で深ーく椅子に腰掛けた状態で膝が前の席にあたるって、どゆこと。この会場だけは二度と行かない。

「フリン伝習録」その後

茂木さんのページで写真がアップされました。なんか全員笑っています。楽しかったんでしょうね。

玉木さんのページにパンフレットの巻末にあった「オペラの歴史はフリンの歴史」という文章がアップされました。

リバーダンス

東京国際フォーラムA。例によって座席は後方。客席満員。
アイルランドの民族ダンスを基本にそこから派生したジプシー、フラメンコ、アメリカンタップなどを取り混ぜた企画的ダンス集団。アイリッシュダンスの基本は上半身を動かさず腰から下の間接だけを高速で複雑に動かしてのタップ。前にテレビの紀行番組で女性タレントが挑戦しているのを見たが、ちょっと真似できるようなものではなかった。アイルランドでは若い人から老人まできちんとテクニックが伝承されている。うらやましい。
フィドル、バンドネオン、ソプラノSAX、ギター、ベース、パーカス2名のバンド付き。もうひとり縦型の管楽器(金属製)がいたがあれは何という楽器? 発音原理や音色は明らかに尺八なのだが。
休憩を挟んで2部構成。個人、群舞とも大変楽しく素晴らしい。あの人数でのタップによる高速3連譜が1つに聞こえるのはすごい。アンサンブルの極地。黒人2名のタップは鳥肌ものだった。

ファンタジー・オン・アイス2004

xe2ooaim.JPG妻の好きなフォリップ・キャンデロロ率いるアイスショー。@横浜プリンススケートリンク。昨年はプリンスホテルに一泊して見たが今年は日帰り。
キャンデロロの名前は覚えていなくても「長野オリンピックの三銃士」で思い出せる人もいるかも知れない。今年も盛りだくさんの楽しいショーでした。ただ、1日の昼が最初の公演で一部スタッフとの連携が悪かったり、ジャンプのキレが悪い出演者がいたりでやや興ざめの部分もあり。
写真は大人気の「男二人組みの」ペアスケーター。コミック系なのだが、フィギュアスケートで笑いを取るにはどれほどのテクニックが必要なことか。すごい。

その場しのぎの男たち

東京ヴォードビルショー@下北沢 本多劇場
三谷幸喜脚本。前半は「東京オードブルショー」と銘打ったコント集。
夜道で別れる恋人達。「さよなら、今夜は楽しかった」の後で去っていく男の背中に意を決した表情で女が叫ぶ。
「あなたと一緒に朝日を見たいの!」
暗転。男にスポットライトと劇的な音楽(Show meですね)
男、感極まって答える。
「わかった! じゃあ、明日朝5時半にここで集合な! おっくれるなよ~!」
走って去って行く。・・・こんなのがいっぱい。

休憩を挟んで「その場しのぎの男たち」。明治24年の5月11日朝、大津市の路上で来日中のロシア皇太子ニコライが巡査・津田三蔵に襲われる。世にいう「大津事件」である。わずか組閣5日目の松方正義内閣にとって日本の命運にかかわるこの大ピンチは汚名返上の千載一遇でもあった。
内相・西郷従道、外相・青木周蔵、逓信大臣・後藤象二郎と共に無い知恵を絞って編み出す「その場しのぎの対応策」は、打つ手打つ手が面白い様に外れていき、そこに農商務大臣・陸奥宗光、伊藤博文とその右腕・伊東巳代治が加わり、ますます混乱の深みにはまっていく。
 かたや冷徹なまでに日本の政治に命をかける伊藤博文と、かたや気のいいばかりでどうしても一流になりきれない三流政治家松方正義とその仲間達の生き方の違い…。

すいません。またよそからあらすじをコピーしてしまいました。伊藤博文が伊東四朗と山本龍二のダブルキャストで我々が見たのは山本の方。この二人の違いだとかなり全体の雰囲気も違うんだろうなあ。
脚本はさすが三谷という感じの完成度の高さ。充分笑わせていただきました。

一郎ちゃんが行く

14時から博品館劇場で演劇を見るので、早めに銀座に行きランチ。泰明小学校正門向かいのガラス貼りのレストランでニョッキとホタテと野菜の炒め物。わりかしうまい。少ないけど。
小学校の校庭でいわゆる「よさこいソーラン」を大人数で練習しているのが見える。後で分かったのだが中央通りで江戸百年だかなんだかの大きなお祭りパレードの日だったのだ。
演劇はわかぎえふの『一郎ちゃんがいく』。リリパでもラックシステムでもないけどリリパから5人くらい出ていた。10年以上前から何度か再演しているので演目名だけは知っていたが見るのは初めて。ストーリーは http://ha2.seikyou.ne.jp/home/sami/ichiro-chan.html に5年前の内容を恐ろしく詳細に書きとめた奴がいるので省略。知識を争う「言葉のバトル」を猛烈なスピードで格闘技さながらに戦う場面が見物。(ただし早すぎて何を言っているのかよくわからない)
博品館は歴史のありそうな古い劇場だが、とにかく椅子が固い。久々に苦しんだ。

シンデレラ・ストーリー

鴻上尚史脚本のミュージカル『シンデレラ・ストーリー』を青山劇場で見てきました。デーモン小暮や橋本さとしのアドリブっぽい小技で笑いはとれていましたが、鴻上尚史の脚本としてはあまりにアイデアがなさすぎ。期待してたのに。
冠に「フコク生命」とかついてるから、それほど毒のあるものはやれなかったのかも知れないが。まあ、夏休みのお子様向け。

とかいいつつ、3時間けっこう楽しんだよ。Liveはよか。

巨人VS中日@東京ドーム

10日土曜日。二人とも出勤。N野のお客さんのトランスワールド・ジャパンから東京ドーム巨人VS中日戦のチケットが回ってきた ので行く。生まれて初めてのネット裏。前から24列。試合は初回からキヨハラ君が大活躍して最後まで何の心配もなくジャイアンツが点を取り続けるのを見る だけというナイスな試合。8回にはキヨハラ君のトドメのホームランまで出ました。
点数が多かったわりに試合はスムースで8時半終了。家に帰って生オレンジ酎ハイを飲みながらBSの試合解説を見ていたら、9回表に妻がネット最前列までダッシュした時の妻のお尻だけが映ってて笑った。

オケピ!

2000年に上演されたミュージカルの再演。もちろん2年前もしっかり見ている。

今回コンダクターが真田広之から白井晃に交代。その他半分くらいのキャストは交代しているが、やはり語り部であるコンダクターの交代で舞台の空気は大きく変わった。
二つの別々の作品と言ってもいいかも知れない。どちらも面白いが、やはり初演のインパクトを再演で得ることは難しい。
天海 祐希が素晴らしく美しく上手だった。
プロフィール

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