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FINAL FANTASY

uj8afb1j.JPG義弟のやっているFF7を初めて見た時の驚きを覚えている。他をあまり知らなかったせいかもしれないが革命的な進化と思った。けど、昨年以来妻がやっているFF10を見てもそれほどの驚きはない。この10年はそんなもの?

で、映画のFINAL FANTASY。暇な休日の午後にたまたまBS日テレでやっていた。鳴り物入りで公開したのに動員が増えなくて100億を超える赤字だったと聞く。「2065年、人類は30数年前に始まる謎の怪物ファントムの襲来により・・・」という出だしだが、なんかもう50年程度先の設定であまり「未来」を語っちゃいけないんじゃないかな。ヘタしたらオレまだ生きてるかもしれない。「ファントムの正体が生体反応エネルギーの波動そのものであることを知り、それを無力化する融和波動をもつ8つの生物を探していたが…。」と続く。ちょうど前日から「トンデモ本の世界」を読み返していたので「融和波動」なんて単語にすぐ「と」を思う。

人間の動きには多少不自然なところはあるけど、でもやっぱり大したもんです。好き嫌いはあるだろうけど、設備や武器、乗り物などのデザインや作りこみも秀逸。大友克洋が20年前に描いたことのコピーではありますが。肝心のストーリーですが、まあこれはどうでもいいかな。

めぐりあう時間たち

2jy17o80.JPG1923年のロンドン郊外、『ダロウェイ夫人』をしたためる作家ヴァージニア・ウルフ。1951年のロサンゼルス、『ダロウェイ夫人』を愛読する主婦ローラ。そして、現在のニューヨーク、ダロウェイ夫人のような生き方をしているクラリッサ。別々の時代、別々の場所に生きる3人の女性の一日が交錯する、珠玉のドラマ。

すみません。上の文章はAmazonから借用です。
ぶっちゃけ言いますと、この映画、よくわからなかった。悲しー。
「みんなのレビュー」でも「わかんなかった」派は多い。どうも監督自身がわかりにくく作ったという話もあり、カンベンして下さいよという感じ。感動してこの映画が大好きな人も多数いるから、単なる駄作ではないんだろうけどな。

何がわからないかというと、まず基本的な構成がわからない。3つの時間の関係。それぞれの人間関係。それから3人の女性の心のうちがわからない。後で解説を読んで「ははあ」という部分もあるのだが、見ている最中は単なる映像による叙事詩と思って見ていた。というか、そのように思うしかなかったのだが。

最近、身近に鬱病の人が(わかっているだけで)3人いて、その関係でいろいろ病気について調べたりした。映画の登場人物が3人とも自殺願望ありなので、どうしてもそっち方向に関連づけて見ていた。単なる重い悩みと病気の境界線はどこなんだろうと考えるのだが、やはりキーワードは「自殺」なんだろうか。

映像はきれい。役者も部分部分では達者。ただ、今回はこちらの理解力負けということで。合掌。

シカゴ

5y9ke2uo.JPG「ブリジットジョーンズの日記」でポンチなOLを演じていたレニー・ゼルウィガーが見事なショー・ガールとしての才能を見せる快作。2002年のアカデミー賞作品賞。

浮気相手を殺してしまったロキシーは刑務所へ。絞首刑を逃れるために敏腕弁護士に依頼し大衆や陪審員に受ける偽りの設定を作り出し、見事無罪を獲得。釈放後はこの知名度を使ってショービジネスに復帰するつもりのロキシーだったが、大衆の注目は既に次の殺人事件に移っていた。
てなあらすじでどうでしょう。

殺人事件が大衆の見世物として扱われる設定は「熱海殺人事件」を連想させる。法廷物としてもなかなか楽しく、弁護士リチャードギアも好演。「ミュージカル映画」に分類される映画だが、いわゆる劇団四季みたいのとは異なる演出で歌のシーンに違和感はない。むしろ歌も踊りも見所続き。特に男性は楽しいかも。キャサリン・ゼタ=ジョーンズも完璧です。

セックスと嘘とビデオテープ

9063ytag.JPGなんか最近見たことある女優が出てきたぞ。と、思うのだが、何で見たのか思い出せないまま最後まで。映画を語るのに必要な記憶力があまりにも不足している私。
見終わってから調べたら「グリーン・カード」だった。アンディ・マクダウェル。

なんとなく、うさん臭そうなイメージで、借りてから1週間放っておいた。明日返却日ということで、期待しないまま見始めたのだが、なんと意外に大変面白くけっこう引き込まれてしまった。

一歩間違えば我が家では「ガイジン物」として葬られる内容なのだが、そうならなかったのは脚本と演技と演出の力か。とにかくグレアムとアンの表情を中心とした演技がリアルで、台本や稽古を経ての会話とは思えない素晴らしいもの。感心感心。

脚本・監督スティブン・ソダーバーグ。名前は良く聞くけど、と思っていたら去年「エリン・ブロコビッチ」で泣かされて、その後「オーシャンズ11」で騙されていた。「トラフィック」も見たほうがいいのかな。

スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD

v5s7m4yv.JPG誰も買いそうにないので自分で買いました。Amzon早いぞ。
映像41分間。妻と見ましたが、二人で気の抜けた笑いをもらし続けました。自宅でパーティする時のBGVにぴったりかも。

シェルタリング・スカイ

圧倒的な映像の美しさ。
完璧な構図。
美しいデブラ・ウィンガー。
美しいサハラ。
美しい音楽。

我が家の質素なセットでこれだけの絵がDVDから出てくるとは驚きですね。見る価値あり!

ストーリーはというと、あってないようなものですが、と言ったら原作者に怒られるか。行き詰まってる夫婦が砂漠を旅して、途中で夫が腸チフスで死んでしまって、残された妻が砂漠のベドウィンに囲われるように暮らして、最後は(どうやってだか)救われてモロッコに戻るというお話です。こう書くとホント実も蓋もない。

ウィンド・トーカーズ

ジョン・ウーとニコラス・ケイジ。

第2次世界大戦末期に、アメリカ軍は解読されない暗号を開発。それはアメリカ原住民のナバホ族の言語を元にしたものだった。

という史実に基づく戦争映画。ナバホ族の暗号解読人(コード・トーカー)ベンと、彼を守る使命を受けた軍曹ニコラス・ケイジ(ジョー)。「ベンを守る」という命令には、ベンが万一日本軍に捕虜になる可能性がある場合には、それを阻止するためにベンを殺すという意味も秘密裏に含まれていた。

盛大にお金をかけた割に、今一つ臨場感に欠ける戦闘シーンが長いこと。従軍看護婦との恋愛が(予告編ではしっかり紹介されていたのに)本編でばっさりカットされ、人間描写が空疎になったこと、日本軍の弾は例によって余り当らないこと・・などを除けば「まあまあ」かな。もうちょっと感動させてくれてもいいテーマの割に大雑把な印象でした。
ナバホを演じた二人の表情や演技はとても好感がもてた。惜しいね。何見てもそうだけど、ニコラス・ケイジいつも暗すぎ。

3日もすればタイトルごと忘れそうな1本。

セイブ・ザ・ラストダンス

今日から仕事。9日間なんて本当にあっという間だ。30日に知人宅にお呼ばれして歌って踊った。1日に私の実家へ行ってまた歌った。2日に妻の実家へ行ってお好み焼きを食べた。この3日以外は陽光の差し込む和室でごろごろしてました。

で、ごろごろの最終日に見た映画。
TSUTAYAの「青春」の棚にあった1本を妻が選びました。ジュリアードを目指してバレエに打ち込む高校生(女)が、母の死をきっかけに黒人ばかりのスラム街に転校。母の死を自分のせいと考えバレエをやめた彼女は新しい高校での様々な出会いやトラブルの中で、Hip-Hopダンスを学びながら再びバレエへの情熱を取り戻す。

さすが「青春」の棚。製作はMTVだそうです。
演出は「フラッシュダンス」へのオマージュもしくはパロディ。
主人公がもう少しかわいくて、もう少し踊れたらそれなりに見られる映画だったはず。

ブラックレイン

年始最初の1本がハリウッド制作の大阪ヤクザ映画。日本もアジアの一国なんだと痛感する映像です。なかなか面白かった。

グリーン・カード

アメリカの永住権(グリーン・カード)が欲しいフランス男と、夫婦者でないと貸してもらえない素晴らしい温室付きのアパートを借りたいアメリカ人女性が、それぞれの目的のために書類上だけの偽装結婚。のはずだったのだが、入国管理局の審査のために二人は同居をするはめに。芝居のはずの二人はやがて・・・というラブコメです。ありがちだけど悪くないお話。

最初は風采の上がらないガサツ男だったが、いろいろ知っていく内にだんだん繊細さと才能を見せて格好よくなってくるのだけど、この男が最近のキース・エマーソンにすごく似ている。「ピアノ・レッスン」に出てきたクリス・スクワイアのそっくりさんといい勝負だ。

男は嘘の「作曲家」という設定。パーティでピアノを弾かされることになり、本当は弾けないはずなのに実は上手でしたという展開。ピアノ弾けるとそれだけでポイントがぐっと上がるのは世界中変わらずか。

デッドマン・ウォーキング

ショー・ペンとスーザン・サランドン。サランドンはこの映画でアカデミー賞。

「グリーンマイル」「チョコレート」に続く死刑囚もの。テーマはモロに「死刑」。ただし映画自体は死刑を肯定も否定もしない。原作は主人公である尼僧が書いたものなので、たぶん否定派のはずなのだが、映画では徹底的にバランスを重視していて、被害者の遺族も、加害者の家族も同等に扱われていてフェア。

私自身は、死刑肯定の立場なので感情的に入り込むことはなかったが、記憶に残る映画になったことは確か。主役二人の演技も尋常でなく素晴らしいもの。

愛しのローズマリー

けっこうエラが張ってるし、決してパーフェクトな美人とは思えないんだけど、やっぱなんか魅力的なグウィネス・パルトロウ。「グウィネス」って実際はどんな発音なの?

9歳のときに聞いた父親の遺言で「女性はスタイルのいい美人でなければならない」という考えに凝り固まってしまったハル。偶然エレベーターで乗り合わせた精神療法士に、人物の内面の美しさが外見に見える暗示をかけられて、超肥満体のローズマリーがセクシー美女に見えてしまう。というお話。

「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟にしては節度のある演出。娯楽映画としては上出来。外見と内面という青臭いテーマを考えさせるものではなく、ただ笑ってみていればよい。
ブスとデブと身体障害者が悪い外見として同一線上にあったりして、ちょっと危ないところもある。逆に内面の美しい人がボランティアをやっている好事も少し単純すぎ。でも病院で会ったかわいい少女との再会の場面は少し泣けた。

ローズマリーは超肥満であったが故に男性との付き合いもほとんどなく、言い寄ってきたハルと簡単に言い寄られてしまうが、実際問題このハルという男性が魅力的かどうかというと、大変疑問。

いずれにせよ、もう一度催眠術をかけてもらった方がいいんじゃないか。
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