てゆうか、今夜は久しぶりに晴れ晴れした心境なので、サクっと寝た方がいいのかも。
book
すごくおもしろい。
形式はよくあるマンガレポ。外国人と結婚した著者から見た文化の違いやら、精神面でのギャップを面白く紹介したもの…なんだけど、このマンガの特徴は、国による文化の違いとかそういったレベルでなく、単に夫であるトニーさんのキャラクターが尋常でなく個性的。それでありがちな国際文化論が入り込む隙がないくらいマンガとして強烈に面白い。マンガはやっぱしキャラクターですね。
お勧めです。はよ1巻買ってきてー。
会社に落ちてた本。
電車の中で「泣けた」のどうのと、派手な宣伝をしていたこと、辻仁成との仕事が多いこと。最初から私にとっては不利なイメージが多くて、読む前から「貶そう」という意識の上で読んでいた気がする。
で、読んだ結果。それほどひどく貶す必要もないけど、かと言って誉めるところもそうはないかな。人の多くは、たいてい今満ち足りない何か、うまくいかない何かをたくさん背負って生きている。私もかつてはそうだった。心に傷口がある人にとってはこういう小さなストーリーは消毒薬のように染みてしまうことも多いんだろう。それは痛いだけであったり、薬として回復の手だてになったりいろいろと。
たまたま今の私にそういう部分がなかったので、この本はどこも必要とされなかっただけと思う。
電車の中で「泣けた」のどうのと、派手な宣伝をしていたこと、辻仁成との仕事が多いこと。最初から私にとっては不利なイメージが多くて、読む前から「貶そう」という意識の上で読んでいた気がする。
で、読んだ結果。それほどひどく貶す必要もないけど、かと言って誉めるところもそうはないかな。人の多くは、たいてい今満ち足りない何か、うまくいかない何かをたくさん背負って生きている。私もかつてはそうだった。心に傷口がある人にとってはこういう小さなストーリーは消毒薬のように染みてしまうことも多いんだろう。それは痛いだけであったり、薬として回復の手だてになったりいろいろと。
たまたま今の私にそういう部分がなかったので、この本はどこも必要とされなかっただけと思う。
野球マニアのポチと、イラストレータの妻(未入籍)が日本中の野球場を回るイラストエッセイ。まあまあ楽しめる。
現実的な妻と、イマイチ社会性に乏しく現在も失業中の夫との対比が面白い。野球の話の本のはずなのに、週刊SPA編集長を解任された夫の独白がはさみ込まれて、妙な雰囲気をかもし出している一冊。
コウさんは、私の現在の担当品目の講師であり、また私の元次男(って表現は変か)と音だけは同姓同名だったりして妙に親近感がありますね。
「僕の個人的な感想を言えば(中略)十五少年漂流記よりも本書の方が、話の展開として、そして実際に誰ひとり死なず、きっぱりと故国に生還している事実の経過という点でも、ずっと上を行く痛快譚ではないかと思っている」という椎名誠の推薦付き。
実際の遭難は明治で、それを昭和16年にその船の船長から聞き書きしたのが著者の須川氏。少年クラブに連載だったそうで、当時の少年(ちょうどウチの親くらいの世代か)向きに仕上がっているのはやむを得ないのだろうけど。それにしても昔の「ニッポンダンジ」の強くてやさしくて汚れのない様には驚嘆します。俺たちは汚れすぎだよ。
忙しくて忙しくて書き忘れていたけど週の始め頃に読んだ清水。読み終わった3分後には読んだという事実すら忘れていた。
日曜日の午後、妻は私の部屋で「トルネコの冒険3」。私は南側のふとん敷きっぱなしの和室で服を着たままふとんに入ってマンガを読む。日当たり良好、まさに至福のひととき。
和室だと音楽が聞けなくて困るので、ちょっと池袋に行って邪魔にならない薄型のCDラジカセを買ってきた。実際には「カセット」なんてついてないんだけど、ラジカセ以外になんて呼べばいいのだ。安いわりに音もそこそこ。マンガ読みのバックミュージックはやっぱラジカセだぜ。
で、作品ごとにかなり絵柄の違う吉野朔実。マンガを「絵」として見た場合、完成度が一番高いのは、くらもちふさこだと思っているが、吉野朔実の絵のセンスもそれに近いレベルと思う。このマンガは双子の男女のなんやかんや。ファンの中では一番人気のようだ。(とあるファンサイトのアンケート見ただけだけど)
かーなり現実離れしちゃってるけど、現実の中だけでドラマを作ろうったってそうはいかないもんな。で、一気に20冊くらい読み続けたので吉野朔実もこれで一旦打ち止めです。
どうでもいいけど、43歳のマジメなサラリーマン日曜の午後に寝転んで少女漫画読みふけってていいんだろうか。
人として。
若い理屈先行型の恋愛マニュアル。というつもりかどうかはわからないが、クリニックを開設している心理学者とその周辺の大学生を軸に、毎回オムニバスでさまざまな恋愛パターンの分析やらなんやら。(なんだよ)
「恋をしていないと生きていけない」なーんて台詞をよく言う奴がいるが(心臓からワインが送り出されている女とか)、今だから言い切ってしまうが、結局のところ数だけこなして、いい相手にめぐり合ってないだけなんじゃ? 恋愛に一種の麻薬的な快感があるのはよおーっくわかるが、麻薬じゃ生きていけないのよ。人間は。
このマンガはケースパターン集として読めば、若い人にはお勧めなのですが、ここを読んでる人に若いのなんて一人もいないので意味がないのであった。
実は1巻目あたりはずいぶん抵抗があった。内容にかかわらず、舞台が金持ちっぽい家や調度だったり、登場人物が社会的に、もしくは学校と言う狭い範囲の中でさえ「有名人」なのが苦手なの。雑踏の中に埋もれてしまいそうな弱い普通の人たちのお話が好き。普通って何とは聞かないで。私の世界では私が普通と思うことが普通。
小説家を目指す多感な少女、狩野都。幼い頃亡くなった兄の影響か ら抜けきれない都の前に黄味島陸という少年が現れる。都は陸 に、兄の代わりに男の子のように生きてきた自分を見、陸は都に、 抑圧から解放された自分を見る。運命的な出会いから、ふたりの人 生がこれまでとは違った方向へ動き始める。
設定はわかった。43歳のオヤジには「なんだかなあ」なストーリーでも、この漫画を必要として、共感したり考えたりしたい10代にはこういう漫画も必要なのだ。だから私も「はみだしっ子」はあの頃必要だった。主人公は失った兄の幻影に自分を同化させることで、そのまま現実の自分を見失う少女。かなりアブナイ。そして、頭の切れる学級委員と人気者の野球少年のトライアングル。よくあるよくある。現実にはないけど。そして、自宅をサロンとして公開している一見大人風な評論家。もちろんこいつも保護者風の立場ながら、顔はキレイで少女に惚れている。ホルバート・メチェック役ですね。
まあ、そんな感じで少女マンガの美味しい設定全開なスタートだったので読み始めはイマイチだったのですが、「僕だけ」同様に破綻のない展開と精密な絵柄で途中からはけっこう先へ先へと読ませてくれます。ただし、主役二人の行動は終盤は破綻にまみれますが。ちなみにこの感想文もけっこう破綻してるなあ。まいっか。
前回の「夏の庭」に引き続き湯本香樹実でもういっちょう。ネタ拾いで検索しようとして、つい前作のイメージが残って「ポプラの庭」と入力してしまったら、約1名同じ勘違いをしてる人がいた。
夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。
こちらも主人公は子供。そして老人。そして死。
まだ確固たるものの確立していないぐにゃぐにゃした子供の心を書くのは上手かも知れない。死に行くものが死者に届ける手紙というモチーフはファンタジーなんだけど、それほど嫌ではなかった。これも「ええ話」や。
脇の「佐々木」さんがいい味出してますね。
夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。
こちらも主人公は子供。そして老人。そして死。
まだ確固たるものの確立していないぐにゃぐにゃした子供の心を書くのは上手かも知れない。死に行くものが死者に届ける手紙というモチーフはファンタジーなんだけど、それほど嫌ではなかった。これも「ええ話」や。
脇の「佐々木」さんがいい味出してますね。
記事検索
最新記事
プロフィール
drecom_boru1960
タグクラウド
QRコード